出演者はまず島根から浜田真理子さん。
浜田さんは震災後、福島を思い、感じ、考え、学ぶ「スクールMARIKO」を開催しています。
佐藤さんも講師として参加し、相馬や南相馬の現状を島根で伝えて来ました。

1-GATAは元THE BOOMのベーシスト山川浩正さんを中心に結成された3人組ユニットで、3人とも1型糖尿病を患っています。
1型糖尿病という病気を広く正しく知ってもらうため、同じ1型糖尿病の人達にこの病気はなんだってやれると言うことを伝えるため、そして病と戦う人達に元気を与えるため、そんな目的で活動しています。
山川さんは2年前に相馬に来てくれて、それ以降ずっと相馬の事を思いやってくれています。

そして地元相馬出身の堀下さゆりさん。
母となりたくましさを身につけながらも、持ち前のほんわかとした雰囲気はパワーアップ。
新しい目線から生まれる曲たちが新しい魅力となっています。

えんどう豆のみんなと、相馬の障がい児放課後支援グループゆうゆうクラブも参加してくれました。

当日はたくさんの市民や、遠くから駆けつけてくださった方々のおかげでとても温かい時間となりました。

ロビーにはそれぞれの活動を知ってもらうためのブースや、究極の相馬たまごかけごはんの販売、えんどう豆や南相馬ファクトリーのグッズ販売やえんどう豆のくるみちゃんの絵画展も。

コンサートは1-GATAのステージからはじまりました。
元気いっぱいハツラツとした中に、真っ直ぐ届くメッセージの数々。
1stシングルの「キミ」は、1型糖尿病をキミと称し、病気になったがゆえの苦難や辛い気持ちとともに、そこから得たものへの感謝の気持ちが綴られていて、わたしはこの曲を福島と重ねてしまいます。
1型糖尿病も原発問題も元に戻すことはできないけれど、受け入れてうまくつき合っていくことはできるはず、と。

続いてえんどう豆のみんなが登場。
ピアノとギターの伴奏と共に、ウクレレやマラカスを巧みに操り、心から音楽を楽しむ、その純粋な姿に会場中が笑顔に包まれました。
最後にはみんなで大きな虹をかけました。

そして堀下さゆりさん。
彼女がステージに立つだけで空気が優しくなります。
母親目線の歌が増えていて、なんだか私も両親に感謝の気持ちで聞いていました。

ゆうゆうクラブはビデオでの出演となりました。
会場が食い入るようにその活動を見ていました。

そしてラストは浜田真理子さん。
深く深く、引きずり込まれるその歌の世界。
言葉一つ一つを大切にしていて、それがすーっとこちらに入ってきます。
いろいろな風景を思い浮かべながら聞き入ってしまいました。
終わったあとのなんとも言えない心の静けさがたまりませんでした。

最後はみんなで「上を向いて歩こう」を。
会場も一緒になって、最高の笑顔が溢れました。

終わってみて、会場の笑顔、出演者の笑顔が心に残っていて、とても清々しい気持ちです。
音楽の持つ力は無限です。
人を元気にしてくれるし、励ましてもくれる。慰めてくれるし、アドバイスもくれる。

来場してくださったみなさんが口々に楽しかった、また次も来たい、と言ってくださっていて、私もたくさんパワーをいただきました。

今回のイベントを開催するにあたり、たくさんの方々にご協力をいただきました。
MY LIFE IS MY MESSAGEのみなさまのお気持ちも、大切に使わせていただきました。
このプロジェクトを通していつも相馬や南相馬、福島を応援してくださっているみなさまへ、この場をお借りしましてお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。

これからも音楽で相馬を元気にしていくお手伝いが出来たら、それが私の生かされている一つの理由かな、と思っています。

引き続き、福島を思い続けていただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。

みんなのしあわせ音楽会スタッフ 菅野とし枝